「痩せる味噌汁」と呼ばれているお味噌汁があることをご存じでしょうか?
私が「痩せる味噌汁」の存在を知ったのは、「柚木麻子さん」の「とりあえずお湯わかせ」という本でした。
「とりあえずお湯わかせ」は柚木麻子さんのエッセイ本なのですが、その本の中に「痩せる味噌汁を飲み始め四ヶ月で体重が5キロも落ちた(※保育園の送り迎えでかなり歩いたのも相乗効果かも)」のような内容が記載されていたのを見て「5キロも痩せたお味噌汁って何だろう?」と気になり色々調べてみたところ、諸説あるもののお味噌とその他の食材を合わせることにより胃腸の動きを活発にするのではないかとの考察を立てました。
気になったものはとりあえず試してみないと気が済まないという自分の性分により、早速材料を仕入れて「痩せる味噌汁」なるものを作って飲んでみました。
「瘦せる味噌汁」は別名「長生き味噌汁」とも呼ばれているのですが、「痩せる」も「長生き」もどちらも魅力的なフレーズですし、そう呼ばれるということは体にとっていいこと尽くしな成分が沢山含まれているのかなと期待値が上がりました。
それでは「瘦せる味噌汁」の作り方や、実際に飲んでみた感想や体調の変化などについてお伝えします。
実録コミックエッセイ 腸の名医に教わる「やせるみそ汁」 [ 小林弘幸 ]
金スマでも紹介された痩せる味噌汁とは?
「瘦せる味噌汁」の材料に含まれている栄養素についてご説明しますね。
【赤味噌】
赤みがかった色味の味噌で、大豆・米・大豆の麹もしくは大麦と塩が原材料となります。
赤味噌は白味噌や合わせ味噌に比べて塩分濃度が少し高めのため、長期保存にも向いています。
赤味噌の赤色の元となる「メラノイジン」は腸内を刺激して代謝のUPや活性酵素の除去やそれ以外にも中性脂肪を減らして抗酸化作用や代謝UPが期待できる「ペプチド」や、お肌を整える作用のエストロゲンの働きを補う「イソフラボン」などの豊富な栄養素が含まれています。
【白味噌】
赤味噌よりも少し白みがかった色の味噌で、白味噌に含まれている「GABA」という成分は脳の興奮をおさえる神経伝達物質のため、夜に白味噌を摂取することでストレスやイライラを和らげてリラックスすることにより穏やかな睡眠に誘導すると言われており、ストレスを軽減することより過食防止にもなります。
また、白味噌には乳酸菌も豊富に含まれており、腸内環境を整え便秘症状の改善も期待できます。
【玉ねぎ】
玉ねぎに含まれている「硫化アリル」には血液の凝固を抑制する働き、「アリシン」には抗酸化作用や殺菌作用があると言われており、血液サラサラや免疫力UPも期待できます。
また、「カリウム」は体内の水分調整の役割があり、塩分の摂り過ぎによる溜まった水分を排出することにより血圧を下げたりむくみの予防にもなります。
そして玉ねぎをすりおろして使うことにより消化吸収力がUPするだけでなく、他の食材にも馴染みやすくなります。
【リンゴ酢】
「1日1個のリンゴは医者いらず」というイギリスのことわざがあるように、リンゴには病気の予防や体調を整える成分が豊富に含まれています。
そしてリンゴ酢に含まれている「酢酸」には、脂肪の合成を抑制する役割や代謝UPが期待できたり、血糖値の上昇をゆるやかにすると言われています。
その他にも胃腸の消化をスムーズにし胃腸のトラブルや便秘予防などにもよいとされており、玉ねぎ同様に「カリウム」が含まれているため、体の中の余分な水分を排出してくれます。
痩せる味噌汁の作り方
【材料】
A:赤味噌
A:白味噌
A:リンゴ酢
B:玉ねぎ
《個人的にトッピングにおすすめな食材》
C:しょうが
C:ネギ
C:一味もしくは七味唐辛子
C:酒粕
C:ヨーグルト
【作り方】
①Bの玉ねぎをすりおろす。
②AとBを混ぜる
③②にお湯を注いで完成
※お好みでCを入れるのもおすすめです。
Cの食材にはどれも体を代謝UPの成分が含まれており、酒粕は味噌と同様に発酵食品というだけでなく「飲む点滴」とも言われるくらい栄養豊富ですし、もしリンゴ酢の酸味が苦手な方には、酒粕かヨーグルトを入れることにより酸味がマイルドになって飲みやすくなると思います。
私はその都度作らなくてもいいようにまとめて作り置きすることにして、離乳食用の小分けになっているケースに入れて冷凍保存しています。
味噌ダネを小分けケースに入れておくことにより、お湯を注げばいつでも好きな時に手軽に飲めてとても便利です。
痩せる味噌汁を飲んだ後の体調の変化
飲んだ日の当日は特段変化はなかったのですが、翌日の朝いちに「瘦せる味噌汁」を飲んでみたところ、その数日前まで便秘気味だったのに腸が活発に動き出した感じがし、その日は一日をかけて腸に溜まっていた余分な老廃物が体からが出ていった気がします。
また、猛暑の時には出勤前に塩分を摂取することにより、熱中症予防にもなるような気がしました。
あくまでも私の場合ですが、出勤前に「痩せる味噌汁」を飲んだおかげなのか、いつもなら暑い中バスを待っている時点でぐったりしてきてしまうのですが、「瘦せる味噌汁」を飲み始めてからは体がバテる感覚が軽減されたように思いました。
寒い時期に飲む場合は、温かいお味噌汁を飲むことにより胃腸や体が温まり基礎体温を上がってよいのではないかと思いました。
まとめ
もともとお味噌汁は好きだったものの、仕事で帰宅が遅い日々の中で毎日お味噌汁を手作りする余裕がなくてなかなか飲む機会がなかったのですが、今回「痩せる味噌汁」の存在を知ったことをきっかけに味噌玉を冷凍庫に保存しておけば毎日でも気軽にお味噌汁が飲めることに気が付き、今ではお味噌汁を飲むことは欠かせない毎日のルーティンになっています。
朝晩飲み続けてみた感想としては、朝に温かいお味噌汁を飲むと体の細胞が目覚めるような感じがして飲まなかった時よりも活動的になった気がします。
また、夜に飲むと心身ともにホッとしたような気持になり、リラックス効果で寝つきもよく熟睡できるようになりました。
継続して飲み続けるためにもいかにハードルを低くして簡単に飲めるようにするかを工夫してみることが大切だなと思いました。
健康のためにサプリを飲むのもいいですが、私の場合は全てをサプリに頼るのではなく食事から栄養を摂取する方が心身にいい影響を与えてくれているような気がします。
巷でよく言われている「ていねいな生活」は、自分に余裕がないとなかなかハードルが高くて難しいですが、ほんのちょっとしたことでも自分のために手をかけてあげるということの大切さを「痩せる味噌汁」を通して気付かせてもらったような気がしました。
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